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チケットは売る側の言い値です。ファンは財布扱いされています

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推しのライブ、チケットが取れない。取れても高い。外野席が 1万2,000円 になったかと思えば、当日は 500円 です。値動き、完全にバグってます。でも、公式の変動価格と高額転売は、見かけは正反対で中身は同じです。どちらもファンの財布から「希少さの上前」を抜く仕掛け。 違うのは、抜く側が公式かどうかだけです。 1. 同じ席が4,300円→1万2,000円→当日500円。ふざけるな、です チケットの値段が、日に日に変わります。ちなみに「チケット」の語源は古フランス語の etiquet(札・貼り紙)で、「エチケット」と同じ言葉から来ています。値段を動かす仕組みの名はダイナミックプライシング(需要に合わせて値段を自動で変える仕組み、以下DP)。その原型は、1980年代にアメリカの航空業界で生まれたイールドマネジメント(収益管理)です。 プロ野球では2017年に福岡ソフトバンクホークスが一部試合で導入したのが皮切りで、12球団中7球団が採用したと報じられています(集英社オンライン、2025年4月)。 神宮球場の例は極端です。最初の値段4,300円の外野指定席が1万2,000円で売り出され、売れ行きが伸びず、当日は500円まで下がったと伝えられました(プレジデントオンライン、2025年8月)。 同じ席です。動いたのは値段だけでしかない。 スポーツだけじゃありません。値段を計算するサービスを出すダイナミックプラス社の発表では、音楽ライブやクラシック、座席のないオールスタンディング形式のイベントにも広がっています。 2019年に始まったチケット不正転売禁止法は、主催者の同意なく、業として(繰り返し行う意思をもって)定価を超えて転売することを禁じています。それでも文化庁は、同意のない高額転売が「引き続き見られ」、一部のイベントでは「著しく高額な転売価格」になっていると認めています。本人確認をしっかりやることや、公式リセール(主催者が認めた再販の仕組み)の取り組みも広がってはいます。 2. 「適正価格」の正体は、ファンから抜く上前です DPを売り込む側の言い分は「適正価格」と「転売対策」です。人気に応じて一次販売の値段を上げれば、転売業者が抜いていた儲けは主催者側に残り、転売のうまみは消える。『ファンのため』という、聞こえのいい言葉で包まれています。 でも中身はシンプルです。転売業者...